フィリピンの豊かな文化を知りましょう。
読者の皆様へ

2年前(2005年)「フィリピンの神話と伝説」を掲載いたしました。その後、2006年のワークキャンプの折、また、マニラの本屋さんを訪ねると、似たようなタイトルの、この本 PHILIPPINE Myths & Legends ( フィリピン 神話と伝説 )[ガウデンシオ・V・アキノ編集]を紹介されました。これには、挿絵がなく、安いペーパーバックの本で、250ページほどの内容でした。昨年の夏、半分くらい訳していたのですが、他の仕事に追われて、1年間ほったらかしにしていました。ところが、私が最初に英語の本の翻訳『チョークと子供たち』(1994年翻訳発行)をするきっかけになった友人(石田みち子司祭)が、7月上旬、肺がんであることを知り、真剣に死と向き合っている姿に促され、残りをこの夏に訳し終えようと、作業を再開したわけです。結局彼女は8月20日に亡くなったのですが、私の方は、9月6日まで訳すのに時間がかかってしまいました。

編集者の序文を読んでいただけばわかると思いますが、この本には、4つの分野に分けられたお話が、全部で50あります。そして、これは、英語の中等教育(日本の中学1年から高校1年までくらいの、4年間の教育。そのあと、大学に入ることになる)の副読本として用いられるようです。各お話の後に、練習問題があり、その第1問には、単語の学びがあるのも、そのためでしょう。第1問は、単語だけ日本語に訳してもしかたがないので、英語のまま残しています。これは参考程度にして、その続きの練習問題を考えていただけば、いいのではないかと思います。編集者の序言は専門的すぎるので、終わりに回しました。前に訳した「フィリピンの神話と伝説」同様、フィリピンの人たちが生活から得て来た、いろんな教訓などに、関心を持ち、読んでみてください。
PDFのファイルにして、順次アップしてゆきます。豊かなフィリピンの文化に触れてください。尚、ここに流れている曲は、フィリピンの有名な歌「ダヒル・サヨ」(あなたゆえに)です。

 2007年9月7日
日本聖公会九州教区フィリピン協働委員会委員長 司祭フランシス小林史明

getacro.gifPDFで見るベージお話は、PDFファイルで掲載しています。PDFファイルを見るためには、アドビリーダーというソフトが必要です。アドビリーダーは無料で配布されています。 (左のアイコンをクリックしてください。)
 

【フィリピン 神話と伝説】
第1章 場所についての神話と伝説
(1)サンパロック湖の伝説
(2)カシグランの伝説
(3)ティアオンの伝説
(4)マリンデュークの伝説
(5)ケインタの伝説
(6)プエンテ デル ディアブロ
(7)バイ湖の伝説
(8)リリウの伝説
(9)サンパン・バトの伝説
(10)カリバト湖の伝説
(11)マリアン・マキリンの伝説
(12)バリオ・パウィカンの伝説
(13)カラオ洞窟と創造の伝説
(14)マンノンゴルの伝説
(15)マヨン山の伝説
(16)サリナスの塩の泉の伝説
(17)アラヤト山の伝説
(18)ティラド峠の伝説
(19)オロオロの石馬の伝説

第2章 植物の神話と伝説
(20)マキヒヤ
(21)植物ウト
(22)カシューナッツの伝説
(23)コメの伝説
(24)最初のパイナップル
(25)最初のバナナ
(26)最初の松の木
(27)最初のココナッツ
(28)最初のサンパロック
(29)最初のオレンジ
(30)最初のマクパ

第3章 人間についての神話と伝説
(31)何故フィリピン人は平らな鼻なのか
(32)サンパギータ
(33)何故墓の上に十字架があるのか
(34)フィリピンの始まり
(35)利口な娘
(36)隠遁者と二匹のうじ虫
(37)イニゴはどうやって天国に行ったか
(38)二人の兄弟
(39)老女と猿

第4章 動物の神話と伝説
(40)猿と亀
(41)何故犬と猫と鼠は戦うのか
(42)賢い猿とワニたち
(43)最初の猿たち
(44)カラスとハト
(45)亀とトカゲ
(46)水牛の始まり
(47)アンガラオと三匹の友だち
(48)カツボル
(49)黒馬、白馬、赤馬
(50)魔法の鳥

編集者の序言
訳者あとがき

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