(95)生命の糧

『わたしたちの日ごとの糧を今日も(わたしたちに)お与えください』

『日ごとの糧(パン)』というのは、毎朝テーブルに置かれている食パンよりも、もっと大きな意味があります。それは、あなたの霊魂と肉体に必要なすべてのものを意味しています。『霊魂のため』というのは、クリスチャンの教えでは、教会で行われる礼拝(75)(Uコリント12章9節)、特に聖餐式(ヨハネ6章58節)です。それについては、すぐに学びます。『肉体のため』というのは、食物、服、教育、病気の時の医者、ゲーム、そしてあなたの肉体が必要としているすべての良いものです。しかし『糧』(英語では“パン”)という言葉が使われています。あなたは、ぜいたくなことをお願いしてはいけません。あなたは十字架の兵士なのです。大昔、賢い人がこれらの言葉で祈りました。

『貧しくもせず、金持ちにもせず、わたしのために定められたパンで、わたしを養ってください』(歳言30章8節)。

以下に書くのは、ウィルソン神父が子供の頃、お父さんが毎日祈るように教えてくれたものです。英語なら韻をふんできれいな祈りなんですが。

主よ、明日のためとそれに必要なものについて私は祈りません。
罪のけがれから、神よ私を守ってください、今日も。
勤勉に働き、正しく祈り、親切な言葉と行いになるように、今日も。
ゆっくりと私の意志を行い、敏速に従い、
私の体を克服(私の体にNoを言うこと)させてください、今日も。
間違ったことや怠惰なことを考えて言わないように、
わたしのくちびるにあなたの封印をしてください、今日も。
必要な時に主よ落ち着きを、ふさわしい時に華やかさを、
あなたの恵みに対して、誠実にさせてください、今日も。
もし今日私の命の潮が引き潮なら、
あなたの天のサクラメントを私に与えてください、今日も。
だから、明日のためとそれに必要なものについて私は祈りません。
しかし、私を守り、導き、愛してください、主よ、今日も。

(H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)

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