(75)恵みのしるし

あなたは、クリスチャンの義務について学んできました。その約束と誓いを、洗礼の時あなたの教父母があなたに代わって、あなたの名前で行いました。そして、堅信式では、あなた自身がもう一度行います。信経の語っていることをあなたは信じなけれぱなりません。戒めの教えていることをしなければならないし、また、してはいけない、という戒めも守らなければなりません。しかし、それだけでは十分ではありません。あなたはもう気づいているでしょうが、もっと大きくなるとそのことをもっとハッキリ悟るでしょう。これらの義務は、あなた自身の力だけでは実行することはできません。確かに、私たちには自由意志があって、私たちの決断が必要ですが、私たちは神様に頼っている存在です。神様から私たちが良いクリスチャンになるための力を与えていただくのです。この力を『恵み』と言います。恵みは神様が人間に与えてくださる助けです。神様の自由な贈り物なので、求める人には、だれにでも与えられます。

私たちの主は言われました(ヨハネ15章5節)。恵みは命、力の源です。たっぷり入ったバッテリーの中の電気のように、血管の血液のように、そしてそれなしには新しい葉の成長も生命を保つこともできない木の樹液のように、恵みは霊魂に注がれるものです。(6)をもう一度詫んでください。

(H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)

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