(40)教会の条件

『聖なる公会』

歴史を通して、人々はたくさんのキリスト教の教派を作ってきました。しかし、それらの中には正統なキリスト教の教派と言えないものもあります。そして、主が設立された教会を見分けるのには四つの基準がある、と言われています。その基準とは、『唯一の』『聖なる』『普遍的な』『使徒たちからの』という四つです。この絵の中にある旗の四つの部分にそれを書いてみてください。

教会は『唯一の教会』です。なぜなら、その頭は一つで(エフェソ4章5節)、一つの頭には一つの体しかありません。そして、世界中に共通のサクラメントが行われているのです。

教会は『聖なる教会』です。なぜなら、聖霊なる神様がその中に住んでおられて(エフェソ2章22節)、そしてその働きは、人々を神様の所に導くことです。

教会は『普遍的な教会』です。これは、「全ての人に」という意味を持っています。教会は全ての時代に全ての人のためにあるものだからです(マタイ28章19節)。それは例えば西鉄電車が、大牟田から福岡へ向かう、あらゆる人のために走っているようなものです。教会は、あらゆる人に真理を教えます。

教会は『使徒たちからの教会』です。教会は、その歴史をさかのぼると使徒たちにまでたどりつきます。ある人を司祭に按手した主教がいるでしょう。その主教自身も別の主教から按手されています。このようにしてたどっていくと、使徒たちまで切れることのない線で結ばれています。この、使徒たちから今日までの切れることのないながれを『使徒継承』と呼んでいます。これらの四つが、主の設立された教会を見分ける基準である、と言われてきました。

(H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)

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