(6)メンバー

問 :だれがその名をつけましたか。
答 :洗礼を受けて、キリストの肢(メンバー)・神の子・天国の世継ぎとされたとき、教父母がつけました。      (同)

『メンバー』という言葉を知っていますか。メンバーというのは『或るものの生きた部分』という意味です。手は体のメンバーです。議員は議会のメンバーです。しかし、椅子の脚は椅子のメンバーではありません。脚が樹木の一部だった時はメンバーでしたが、今は生きていませんからメンバーではありません。公園の池に生えている水草の場合はどうでしょう。それぞれの葉は植物全体のメンバーです。葉をちぎってみてください。樹液は通わなくなります。そうなるとメンバーではなくなってしまいます。

洗礼によって、あなたはイエス=キリストの生きた枝、メンバーになりました。ある日、キリストは、「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。」と言われました(ヨハネ15章4〜6節)。そして、聖パウロは、「キリストは私たちメンバーとともに体を構成しているようなものだ。」と言いました(Iコリント12章12節)。

キリストが彼の全てのメンバーに与えられるもの(植物の樹液か血管の血液のようなもの)は、『恵み』と呼ばれます。恵みは神様の力であって、人々に与えられ、彼らを良いものとします(生きた大きな枝にできる熟した果実のようです)。赦されない罪は恵みを止めてしまいます。それは、ちょうど、木の大きな枝を斧が切り落とすように、あなたをキリストのメンバーから切り落としてしまいます。

洗礼によって、あなたはキリストに結ばれました。キリストはあなたをキリストの生きた部分の一つにしてくださいました。そして、恵みによってあなたに主ご自身の命を与えてくださっています。

『キリストのメンバーは、キリストの生きた部分です。』

(H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)

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